久しぶりに読書感想。 「震災後」と「遺体」を読みました

そろそろ、3月11日が近づいてきています。

直接大きな被害を受けていない自身としては、「もう1年経つのか」という感じですが、この時間の感じ方はこの国にいるいろんな人の立場で全く違うものである、ということは間違いない事実です。

昨年5月に、仙台市若林区で自分が直接目撃した光景は、本当に一生忘れることが出来ません。
それでも1年経ちました。TVでは震災の普及状況以上に、原発関連のニュースの方が多い気がします。

最近、2冊の書籍を一緒に買いました。
福井晴敏さんの「震災後」(小学館)と、石井光太さんの「遺体」(新潮社)です。

福井晴敏さんは、「亡国のイージス」や「機動戦士ガンダムUC」等、フィクション作品を執筆されている作家さんです。
実は、オイラのお仕事でも大変お世話になっている方です。ただ、今回は知っている方の本、というよりタイトルと表装に惹かれ、「あ、福井さんのだ」という感じで手に取りました。

「震災後」という、脳裏に浮かばなかった単語が印象的だった気がします。

内容は、震災後のなんといえない鬱積した世相の中で、徐々に震災後の見えない重圧に巻き込まれていく家族を通して、父親の視点を中心に描かれていくフィクションであり、未来に向いて今から進んでいくしかない、というストーリーです。

読書して一番驚いたのが、ストーリーの進行とともに描かれている、実際に震災直後から起こった2011年夏頃までの事件、事象です。

たった一年も経っていないのに、なんと自分が忘れ去っている事件が多いことか・・・。読めば、「あぁ、こんなことあったな!」ということばかりですが、たぶんこの本を読むまで忘れていました・・・。

なんと記憶の薄いことか、と落ち込むばかりです。読んでる途中は、まるでドキュメンタリーを読んでるかのような気分になりました。

そしてもう一冊。
「遺体 ー 震災、津波の果てに」はドキュメンタリー作家の石井光太さんが、震災直後に現地で亡くなられた犠牲者の遺体と直面した消防団員や医師など、多くの人の体験談を時間軸に合わせて描いたルポです。

時世、当然ながらマスメディアから隠された現地での壮絶な状況、そして成り行きとしてそのご遺体の捜索、身元判別、そして葬儀に至るまでさまざまな状況が記されています。

やはり、直接接することがない現場で、多数の死傷、行方不明の方が存在してる、ということを鮮烈に脳裏に刻む本でした。

普段の生活に追われながらも、震災から一年を迎える今、過去、今、未来を考えるタイミングである気がします。

コメント